東京エクストリームウォーク100km 2025年秋大会 コースとチェックポイント
この大会は、小田原から東京までの100kmを歩き抜けるイベントで、途中に5か所のチェックポイント(CP)が設けられています。
チェックポイント(CP)
- CP1:平塚漁港しおかぜ広場(約21km地点)
- 7:30頃出発して11:45頃着(スタートから4時間15分)ちょっと経過。まだまだ余裕がありました。スマホのアプリで距離と時間を計測していましたが、雨でスマホの充電が上手くできずこのままゴールまで計測できるのか気にしながら歩いていました。
- CP2:神奈川県立湘南海岸公園 水の広場(約33km地点)
- 14:13分頃着(スタートから6時間43分)昨年まではここでGOALの初心者コースがあったらしく最初はそれに参加するつもりでした。今年は100kmのみと知り勢いで申し込みました。ここでGOALなら楽しく終われました。ここで1回目の肌着とソックスを交換します。レインカバーでシューズを守っていましたが、雨がずっと本降りで靴と気持ちが徐々に浸水されてきました。
- CP3:横浜市児童遊園地(約53km地点)
- 18:37分着(スタートから11時間7分)CP2~CP3は距離にして20kmですが、距離以上に長く感じました。経験者の方が「ここが山場、ここにたどり着ければ完歩です」という言葉だけを頼りになんとかたどり着きます。少し座ってマッサージガンで足をほぐします。だいぶ疲弊していましたが、身体が汗と雨で冷えてきて体調が悪化しそうだったので、すぐに出発します。その後寒さを感じたので、出発後すぐのコンビニで参加賞のタオルで身体を拭き、肌着を交換してホッカイロをおなかに貼りました。
- CP4:ポートサイド公園(約67km地点)
- 22:30分着(スタートから15時間)みなとみらいの夜景を楽しみになんとか進み、たどり着きました。2回目のソックス交換をし、カップラーメンとホットコーヒーで一瞬あったまりました。まだ1/3(33km)あると思うと絶望するので、もうすぐ70kmと思うようにして、ほどほどの休憩で出発します。時間も夜中になってきているし、ここでリタイアする人多いだろうな、と思いながら満身創痍で出発しました。
- CP5:鈴ケ森道路児童遊園(約86km地点)
- 3:02分着(スタートから19時間32分)CP4~CP5も果てしなかった。ここで最後のソックス交換をして、肌着も交換(持ってきた着替えでは足りず、途中のコンビニで買ったもの)しました。靴下を脱ぐのが恐ろしかったですが、実際に見てびっくりしました。見たこともないまでにふやけた足と、見たことのない大きさの水ぶくれ。見なかったことにして新しい靴下をはきます。ここでも、簡単な休憩にしてすぐに出発しました。
- GOAL:livedoor URBAN SPORTS PARK ランニングスタジアム
(東京都江東区)(100km地点)- 7:02着(スタートから23時間31分)もともとの目標タイムは22時間くらい?と考えていましたがとんでもなく甘い考えでした。後半に従って疲労と脚の痛みで歩く速度は落ちていくし、都市部は信号も多いので、全然進まない。30分以上の休憩を取らずに進んでぎりぎり24時間を切れた感じです。
レース中の出来事
レース前に心配していたことと実際に体験してみて感じたこと
1.疲労と圧倒的な距離の長さ
予想通りに限界突破しました。50kmくらいが、人として一日に歩いて良い距離かと思いました。そこから先は本当に気力の勝負です。
2.脚の痛み、身体全般の痛み
こちらも予想通りでした。驚いたのは当日中に発生した筋肉痛。40kmくらいから太もも辺りに筋肉痛が発生し始めました。足は想像通りボロボロになったけど、ふやけたのと大きな水ぶくれ以外の肉刺(マメ)は発生しませんでした。晴れの日ならもう少しましな状態だったと思います。脚や股関節以外は全身疲労はあれど、そこまでひどくはなりませんでした。ロキソニンを持っていく人が多いようです。持っていませんでしたが、次があれば(考えたくないけど)絶対に持っていきます。
3.眠気
予想とは違いほとんど眠気は起きませんでした。たぶん足の痛みや限界状態で動き続けているので、眠気が起きなかったのかと思います。
4.ひま
多くの参加者が複数人で参加している中で一人だったので、けっこう暇かなと思いましたが、意外と大丈夫でした。途中からはほとんど「無」の状態で歩いていました。逆に誰かと一緒にペースを合わせて100kmは大変だろうな、と思いました。ずっと無言でいられる相当親しい人なら励ましあえるので力になりそうです。
5.スマホ充電
モバイルバッテリー持参でしたが、雨が降っていたので、充電が上手くいかず苦労しました。24時間ずっと充電の減りを心配していた感じがします。スマホの防水ケースがあれば大分快適だったと思います。
ゴールと達成感
ゴールした瞬間は、当然のように涙があふれました。大変なことをやり切ったという達成感と、もう歩かなくてよいという安堵感など、いろいろなものがこみ上げてきました。
長い時間歩き続けるので、達成感はフルマラソンの時よりも大きかった気がします。フルマラソンと違って沿道の応援が無いので孤独でした。次のCP(チェックポイント)や次の1kmをひたすら目指して淡々と進んでいきました。
次の日から普通に仕事が入っていて3日間くらいは筋肉痛やら足の痛みやらで日常生活を送るのに苦労しました。

振り返り・学び
- 計画的な準備と装備選びの重要性:特に、雨対策と着替え、痛み対策(ロキソニン)は重要でした。荷物が多くなるときついので、コンビニで足りなければ買える、と思って軽量化しましたが、実際着替え(インナー)と靴下は足りなくなって買いました。
- ペース管理と適切な休憩が完歩の鍵:参加者の方で高齢なのに歩くのが速い人が結構たくさんいました。たぶん登山勢だと思います。マラソン勢と登山勢がけっこう参加しているように感じました。皆さん速くて、どんどん追い抜かれました。休憩するけど、しすぎないのがポイントです。一度止まると痛みと疲労で歩き出しがきついです。
- 100kmという距離について:とにかく長くきつかった。ランニングすると1kmなんてすぐなのに、なかなか1km進まない。途中リタイヤという頭は全くなかったのですが、普通の精神力じゃ最後まで歩ききれないなと思いました。今回は雨の影響かと思いますが完歩率71.9%で低めでした。それでも7割もやり遂げる人がいるというのは驚きです。

この体験記を通じて、東京エクストリームウォーク100kmに参加しようと思っていただければ嬉しいです。たぶん思わないですね(笑)

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