数字以上の価値を届ける―伴走支援という仕事の形

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茅ヶ崎の税理士、吉井英人です。今年も税理士試験が8月5日~7日まで3日間で行われました。事務所の社員も数人が受験しました。受けられた方はいかがでしたでしょうか?税理士受験生職員はこの時期、試験が終わって少しだけホッとできる頃かと思います。

今日は税理士の仕事について少し考えてみたいと思います。

税理士の仕事というと、決算や申告といった“数字の処理”を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、私が日々意識しているのは「伴走支援」という考え方です。
それは、経営者の隣を歩き、同じゴールを目指して一緒に走るという姿勢です。

良い関係性を続けるために大切なこと

伴走支援の第一歩は、定期的なコミュニケーションです。数字は毎月変化しますし、経営環境も刻々と動きます。お互いの状況を共有し、小さな変化を見逃さないことが重要です。
また、経営者の“想い”や“背景”を理解することも欠かせません。数字の裏には必ず理由があります。その理由を理解できてこそ、適切なアドバイスができます。
さらに、課題が小さいうちに一緒に考え、早めに打ち手を講じる習慣を持つこと。これは信頼関係の維持にも直結します。

いつも意識して確認していることは、社長が会社をどのようにしていきたいのか?会社の規模を大きくしたい方もいれば、自分の目の届く範囲で自分のペースでやっていきたいと思う社長も多くいらっしゃいます。いつまで仕事を続けて、いつ引退したいのか?「引退後はこんな事がしたいんだ」なんて話をしていただけることもあります。

税理士が果たすべき役割

顧問先の成功のため、税理士は数字から未来を描く提案者であるべきです。過去の結果をまとめるだけでなく、「この数字をもとに何をすべきか」を一緒に考えます。
資金繰りの改善、新規投資の判断、補助金や助成金の活用提案、最新の法改正情報の提供など、経営者が安心して意思決定できる環境を整えることも役割です。

開業当初は、社長にアドバイスできるほどその業界に詳しくない、、、なんてネガティブな考えになることもありましたが、守秘義務を守りつつ他の顧問先での成功事例や失敗事例を共有することで、経営に大きなヒントを与えられたり、喜んでいただけることがわかり、それからは難しく考えすぎずに打合せに臨めるようになりました。

伴走支援の実例

例えば、毎月のミーティングで数字を確認し、課題と打ち手を整理する。
新規事業の損益シミュレーションを行い、資金調達の書類作成や事業計画を一緒に作成する。

顧問先のやりたいことを一緒に共有して、進捗状況を確認することで、これから先のことを一緒に考えます。こうした積み重ねが、単なる「顧問契約」から「信頼されるパートナー」へと関係を深めます。

まとめ

伴走支援とは、顧問先の成長と成功を自分事として考える姿勢です。
数字だけでなく、その先にある経営者の夢や目標を共有し、一緒に実現していく。
そのために、自らも真摯に成長しようという姿勢が大事である、と考えています。

顧問先と一緒に考え、ともに成長していく

をテーマに税理士としてコツコツまじめに積み上げていきます。

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